RSウイルス
- 2019年09月12日
今朝、ニュースにも取り上げられていましたが、7月頃からRSウイルスの患者さんが増え続けています。秋冬にピークを迎えることが多かったのですが、ここ数年夏に流行のピークがあります。東京都の感染症流行状況を見ても、グラフはまだ右肩上がり…。
私の勤務する病院でも7月頃から入院患者さんが増え、まだまだ終息の兆しが見えません。初めの頃は生後6か月未満のお子さん、最近は年齢層が少し上がり、幼児のお子さんが多いです。もともと喘息の既往があるお子さんがRSウイルスに罹患し症状がつらくなってしまう…といったケースが多いように思います。
ここ数年の流行状況を考慮して昨年、日本小児科学会からもハイリスク児に対する抗RSウイルスモノクローナル抗体(パリビズマブ)の使用に関するガイドラインの改訂がありました。いつから予防を始めるか、悩みますね。
大学生の時に“RSウイルスは冬の感染症”と習いましたが、夏の流行が続くと、こちらも変わるかもしれません…。