ロタウイルスワクチン
こんにちは。
今日はうれしいお知らせです！
少し先の話ですが、任意接種のロタウイルスワクチン（2種類）が来年10月から定期接種となるようです。現時点では対象は2020年8月以降に生まれた赤ちゃんです。
ロタウイルスワクチンは有効性が非常に高く、現在では唯一の”飲むワクチン”です。他のワクチンより高額ですが、日本ワクチン学会の統計では2017年の日本全国の推定接種率は72％と高率で驚きました。定期接種化までもう少し補助が増えると有り難いですね。（助成は2018年度で都内では5自治体のみ）
ロタウイルスは非常に激しい下痢をきたし、脱水をきたしやすいウイルスです。
以前は胃腸炎で入院する乳幼児の半数がロタウイルス胃腸炎といっても過言ではありませんでした。ワクチン導入後は、乳幼児で入院が必要となるケースはかなり減ったと思います。逆に、任意でもワクチンがなかった世代（現在の小学校2-3年生以上）のお子さんが激しい胃腸炎症状で入院すると、ロタウイルスだったということがあり、本当に辛くてかわいそうです…。
注意としては数万接種に1例程度の腸重積症の発症が報告されています。
また、免疫不全のお子さんであると、ワクチンウイルスに持続的に感染してしまいます。
（接種時期が早いので、診断がついていないこともあります。）
予防接種は目まぐるしく変わっていきますが、こうしてたくさんのワクチンが定期接種となり、子ども達を病気から守ることができるというのはとてもうれしいことですね。